「総合型選抜(旧AO入試)対策は、高3になってからで十分」 、なんなら「志願理由書なんて1か月前からやればいい」。そう思っていませんか?
関東の総合型選抜は、「この大学・この学部に絶対入りたい!」と熱意を持つ生徒が受けるガチ勢の入試であることが多く、偏差値が高くなるほどその傾向が強くなります。
MARCHは当然のことながら、成成明国武といわれる成蹊・成城・明治学院・國學院・武蔵大学以上の大学に関しては、基礎学力だけでなく、『志望学部の専門分野に関連した研究内容』を求められる場合が多くなっています。
そんな難関大の総合型選抜で志望校に合格している高校生の多くは、高校1・2年生の時期からすでに準備を進めています。
「推薦だから直前に志望理由書を書けば間に合う」という誤解を解き、なぜ早い段階からの対策が合格へと直結するのか、その具体的な理由と今からできる準備について解説します。
1.実績や『活動実績』は、一朝一夕では作れない
総合型選抜で評価されるのは、単なる書類の見栄えではなく、「あなたが何を学びたくて、これまでどんな行動をしてきたか」という活動のプロセスです。
- 探究学習での深いリサーチ・発表実績
- 課外活動(ボランティア、地域活動、ビジネスコンテストなど)
- 資格取得や自主的なプロジェクトの立ち上げ
これらは、高校3年生になってから急いで揃えようとしても絶対に間に合いません。高1・高2のうちから興味・関心の種をまき、実際に足を動かして行動した経験こそが、出願書類や面接での圧倒的な説得力・独自性(ポートフォリオ)に変わります。
たとえば、國學院大學の総合型選抜の内容が下記になります。
全国的に見ても『国学』で有名な國學院大學文学部は、日本文学を学びたい人には魅力の強い大学です。
その文学部日本文学科の試験内容は、書類審査、筆記試験、面接の3種類で、ぱっと見一般的な内容です。ですが、提出書類を詳しく見ていくと、
①日本の古典文学などに対して自分で調査研究した内容を2000字にまとめたレポート、②1000字の志願理由書、③活動レポートです。
①の具体例として挙げられているのは、『源氏物語の自然描写について』、『谷崎潤一郎 細雪の研究』など、学校の授業を受けるだけでは到底書けない内容です。
試験1か月前で書き終わりそうなのは、もはや志願理由書くらいですね!
理由2:学校成績(評定平均)の確定は「高3の1学期」まで
総合型選抜では、出願条件として一定以上の『評定平均』を求める大学が増えています。
評定平均は、高校1年の1学期から高校3年の1学期までの全成績の平均値で算出されます。高3になってからどれだけ頑張っても、高1・高2の成績を大きく挽回することは極めて困難です。
ここでも例を挙げますと、明治大学では評定平均4.0以上を求められることが多くあります。加えて、専門分野につながる科目で4.2以上が必要になるなど、苦手科目がある生徒にとっては勘弁してくれと言いたくなります。
早いうちから定期テスト対策と日々の授業評価をしっかり意識しておくことが、将来の志望校の選択肢を広げる最大の防御策となります。
理由3:『自分軸(志望理由)』を固めるには試行錯誤の時間が必要
総合型選抜で最も重要な志望理由書や自己PR。多くの受験生が「自分が本当にやりたいことがわからない」「大学で何を学びたいのか語れない」という壁にぶつかります。
とくに興味のある分野がないと困っている生徒をよく見ますが、志望理由のとっかかりはいろんな場所にあります。
宇宙や数学、人体など、広く理系分野を分かりやすく説明している『newton』、地理や動物、歴史については『ナショナルジオグラフィック』など、時間が解けるほどのめりこめる雑誌はコンビニでも買えます。
国立科学博物館は文理に限らない迫力ある展示で、行けば何かひとつ面白いものが見つかるはず。普段みないジャンルの映画やYouTubeチャンネルでも構いません。
自分の興味を見つめ直し、大学での学びや将来の目標と結びつけるプロセスには、じっくりと思考を深める試行錯誤の時間が欠かせません。 高1・高2のうちから社会課題に触れ、自己分析を重ねることで、誰の真似でもない「自分だけの確固たる志望理由」が完成します。
そして、その志望理由を実現できる大学を見つけていきます。
今、高校1・2年生のあなたが始めるべきアクション
まずは、無理のない一歩からスタートしましょう。
- 自分の「好き」「気になる」をノートに書き出してみる
- ふだん行かない場所に行ってみる
- 興味のある分野のニュースや本、イベントに触れてみる
おわりに:保護者の皆さまへ
総合型選抜は、お子さまの『主体性』や『学びへの熱意』を多角的に評価する入試です。一般選抜とは異なり、長期的な伴走と環境づくりが合否を左右します。
高校1・2年生というゆとりのある時期から一歩踏み出すことで、直前になって焦ることなく、お子さま自身の強みを最大限に引き出した状態で受験に挑むことができます。
「何から始めればいいかわからない」「自分の活動がどう評価されるか知りたい」という方は、ぜひ一度当塾の無料個別相談・体験授業にお越しください。プロのカウンセラーが、お子さまに合わせた早期合格ロードマップをご提案いたします。